看護師が円満退職する秘訣

看護師という仕事に限らず、どの職業につている人にとっても、
退職する際は、トラブル無くスムーズに辞めていくのが理想です。

しかし、看護師の場合、業界全体で人手不足の傾向にあるため、
どうしても退職の意向を示した際に「引きとめ」にあってしまうことも少なくありません。

引きとめにあってしまった場合、上手に交わして断らなければなりませんが、
断り方によっては悪い印象を残してしまい、後々トラブルとなってしまう可能性もあります。

ここでは、看護師が円満退職をするために抑えておくべきポイントについてご紹介します。

■「退職理由」に関するマナー

退職の意向を伝える際に、その理由がどういったものであるかは非常に重要です。

基本的に退職願を提出する場合は、理由については細かく述べる必要は無く、
「一身上の都合」とひとくくりにしてしまって問題ありません。

ただし、上司に退職の意向を伝える際には理由を説明するのが基本です。

退職理由の内容によっては、上司が引き止めに出ることもあるので、
角が立ちにくく、引き止められにくい退職理由についてご紹介します。

【結婚、妊娠、出産】

まずは結婚や出産を機に、退職を申し出るパターンです。
結婚や出産をきっかけに家庭に入る女性は今でも一般的ですので、受け入れられやすい退職理由です。

しかし、職場によっては結婚後も仕事を継続して欲しいと頼まれたり、
出産後の復帰を期待されます。

その場合の断り方としては、
「主人や家族の意向もあり、家庭の事情がら勤務を続けるのが難しい」

といったように伝えると、認めてもらいやすくなります。

いずれにせよ、結婚が決まったり妊娠が発覚したりしたら、
なるべく早いうちに上司に退職の意向を示しておくことが重要です。

【介護や家業の手伝い】

両親の介護や、家業の手伝いなど、
本人の意向というよりは、家庭の事情により退職せざるを得ないようなケースの場合には、
強い引止めにあうことはないでしょう。

その際には、「自分自身としては仕事を続けたいが、環境的に難しい」
といったことも付け加えておくと、上司にも悪い印象は与えないでしょう。

【遠方への転居】

最後に、遠方への引越しにより、通勤が困難になるのを理由とするパターンです。

通勤が困難といえるレベルは、通勤時間が2時間以上かかる場合です。
2時間以内の場合、時短勤務などを持ちかけられる可能性があります。

その際、通勤における交通費に自己負担が加わる場合は、
それを理由に上司の引止めをかわすのも良いでしょう。

とにかく長時間の通勤がどれだけの負担になるのかを説明して、受け入れてもらう必要があります。

■看護師が退職の意向を伝えるのに最適なタイミング

退職を希望している看護師にとって、退職の意向を伝えるタイミングを決めるのは、非常に難しいところですが、
結果から述べますと、退職の意向が定まった時が最適なタイミングといえます。

退職の意思が決まっているのにもかかわらず、わけも無く先延ばしにしてしまうと、
後任の看護師の手配や引継ぎの準備の時間が足りなくなるなど、
かえって職場に迷惑をかけてしまい、円満退職から遠ざかってしまいます。

退職を切り出すタイミングとしては、ケース別に異なってくるのでそれぞれご紹介します。

【結婚、妊娠を機に退職するケース】

まずは結婚が決まった時点で上司に報告し、
その時点で退職の意向を伝えておきましょう。

万が一引き止めにあった場合は、その場で頑なに拒否するのではなく、
一旦家庭に持ち帰って、家族と相談した上で、退職の意向に変わりが無いことを伝えましょう。

次に妊娠の場合ですが、こちらも発覚した時点ですぐに報告し、
その時点で退職を考えていることを上司に伝えましょう。

また退職の意向を伝える際には、いつまで勤務するつもりであるかも伝えておきましょう。
結婚や出産の日程が既に決まっている場合には、そのことも早めに伝えておくと、
希望した時期に退職しやすくなります。

【信頼できる上司がいるケース】

もし信頼できる上司がいる場合には、
退職願を提出する前の段階で、退職を考えていることを前もって相談すると良いでしょう。

ワンクッション置いて退職願を出すことで、受け入れてもらいやすくなります。

【信頼できる上司がいないケース】

もし信頼できる上司がいない場合には、
退職の意向を伝えるのは転職先を決めてからにしましょう。

すでに転職先が決まっているため、退職は免れられないということを伝え、
退職時期を決めましょう。

またその際には、就業規則に基づいて、定められた期間よりも早めに退職の意向を伝えることがポイントです。

【夫の転勤が退職理由のケース】

夫の転勤が退職理由となる場合、
転勤が決まってから実際に異動するまでの期間が短いことが多いので、
分かり次第すぐに上司に報告しましょう。

とくに夫が転勤族の方は、
転勤の可能性が浮上した時点で、前もって職場に伝えておくとスムーズに退職しやすいです。

【就業規則の確認】

退職の意向を伝える際は、必ず各々の職場で定められた就業規則にしたがって、早めに行動に移しましょう。

一般的に退職希望日の1ヶ月前までに申し出るように定められていることが多いですが、
出来れば更にその1ヶ月前、退職希望日の2ヶ月前には伝えておくのが理想です。

退職者が出た場合、後任者を用意したり、シフトの変更が発生するため、
なるべく早い段階で退職の意思を伝えておくと、職場にも迷惑がかかりにくいです。

また直前に退職願を申し出た場合、引止めによって希望の退職日より延びてしまうこともあるので要注意です。

とくに看護師が不足している病院やクリニックなど、しつこい引止めがある職場においては、
退職願を出したとしても受け入れてもらえないケースもあるため、
そういった引きとめによるトラブルを予測して、早め早めに行動に移しておくことが必要です。

また、医療機関によっては、就業規則により退職願の提出時期ではなく、
退職の意思を伝える時期を定めているケースもあるため、勤務先の就業規則をきちんと把握しておきましょう。

■最初に退職の意向を伝えるべき人物

退職の意思が固まった際に、果たして最初に誰に伝えたら良いのだろうかといった悩みが浮上してくる事かと思います。

【退職の意向を伝える順序】

一人目:所属部長の師長

まず最初に退職の意向を伝えるべき人物は、直属の上司である所属部長の看護師長です。
このときのタイミングとしては、退職の意思が決まった時点からなるべく早い時期が良いでしょう。

二人目:主任

次に伝えるべき相手は、主任です。
所属部長の看護師長の了承を得た後に報告しましょう。

そして最後に、退職が正式に決まった後に周囲の同僚に伝えましょう。
目安としては退職日の2~4週間前が良いでしょう。

【看護師が退職するにあたっての注意点】

円満退職を目指す看護師が気をつけておきたいのは、
仲の良い同僚に退職の意思があることを伝えてしまうことです。

退職の話題は噂になりやすく、簡単に周囲に広まってしまい、
最終的に上司である看護師長の耳にまで入ってしまう恐れも少なくありません。

問題なのは、上司に退職願を申し出る前に、間接的に上司の耳に退職の噂が入ってしまうことです。
それにより上司の反感を買ってしまい、円満退職からは遠ざかってしまいかねません。

そのため、本当に信頼できる同僚以外には、退職の話はしないのが無難です。
つい口を滑らせてしまいそうになるかもしれませんが、十分に注意を払ってください。

退職の意向を伝える順番は、それだけデリケートな問題なので、
上司にも相談しながら話を進めましょう。

■引継ぎ時の注意点

退職をする際には、必ず引継ぎが発生します。
引継ぎは、ただ資料を用意したり、口頭で簡単に伝えて完了するものではありません。

円満退職を行うために必要な引継ぎのポイントについてご紹介します。

【退職が職場に公表されてから】

退職の意向が承認されると、気持ちがはやり、早く次のステップに進みたいと思うかもしれませんが、
そのような思いから焦って引継ぎを始めるのは良くありません。
必ず退職が正式に決定し、職場全体に公表されてから行うようにしましょう。

【シフトを考慮した引継ぎスケジュールを立てる】

看護師のシフトは夜勤が入ってくるため、非常に不規則です。
引継ぎをするにも、シフトによってはお互いのスケジュールが合わず、スムーズに引継ぎが行えない可能性もあります。
その際は、退職に発表時期を早めてもらえるように上司に相談すると良いでしょう。

【引継ぎ資料の用意】

勉強会の担当や、プリセプターの仕事がある場合には、
スムーズな引継ぎを行うためにも、予め資料の準備をしておくと良いでしょう。

任されている仕事は全て完了させ、仕事が残らないように調整しましょう。

【多忙で時間がない場合】

看護師は勤務時間も不規則で、仕事そのものも非常に多忙です。
そのため退職日までに引継ぎを終えることが出来ないというケースも起こり得ます。

万が一、勉強会や委員会などの仕事が残っている場合は、
看護師長に相談して後任者を早めに決めてもらうと良いでしょう。
そして委員会の中心人物に退職することが伝わるようにしましょう。

【万が一トラブルが発生した場合】

退職が公表されてから退職するまでの期間に、
嫌がらせをされたり、悪口を言われたりすることもあります。

非常に居心地の悪い思いをするかもしれませんが、退職までは残り僅かなので、
割り切って最後まで笑顔で勤め上げましょう。

とくにこの最後の期間は、いつも以上に丁寧に、ミスなく仕事をすることを心がけると良いでしょう。
もう辞めるのは目前ですから、仕事に対する情熱も薄れてしまっているかもしれませんが、
かといって適当に仕事をしていたは周囲の反感を買ってしまいます。
そのような状況下でもきちんと仕事をしていれば、上司が嫌がらせをしてくる看護師に注意をしてくれることもあるでしょう。

■退職時の挨拶について

退職時における挨拶は、今後の印象を大きく左右する重要なステップです。
挨拶をする相手と御礼の品について、基本的な退職時の挨拶のマナーについてご紹介します。

まず挨拶の範囲ですが、病院の規模や勤続年数によって異なってくるため、ケース別に紹介します。

【規模が大きい場合(大学病院・総合病院など)】

大学病院や総合病院など、勤務先の規模が大きい場合は、
基本的には、所属していた部署と総務だけで問題ありません。

看護部長や院長への挨拶は、勤務年数やそれぞれの病院によって異なってくるため、
看護師長に事前に確認しておくことが望ましいです。

特に看護部長に関しては、会議や来客の頻度が多いため、一般的に多忙です。
看護師長に相談をして、挨拶のアポイントを予め取っておきましょう。
また看護部長への挨拶は看護師長と一緒に行くのが一般的です。

【小規模な職場の場合】

勤務先の規模が小規模の場合、様々な部署が連携して、アットホームな雰囲気であることが多いです。
その場合には、お世話になった関係部署それぞれに挨拶に行くのが一般的です。
またその際には、看護師長を伴わずに一人で行くケースが多いようです。

病院の規模に関わらず、直属の上司ではない管理職の上司の中には、
挨拶に来なかったことを快く思わない人もいます。

他部署に挨拶に行く際には、なるべく全員がいるときに挨拶が出来るように、
シフトを確認しておくと良いでしょう。

【患者への挨拶】

自分が担当していた患者には、担当から外れることを伝え、
退職後の後任の担当者を紹介しておくのが一般的です。

患者への挨拶のタイミングに関しては、患者の病状によって異なるため、
あらかじめ看護師長に相談して日程を決めておくと良いでしょう。

【御礼の品について】

挨拶の際に、御礼の品として菓子折りを持っていくことはマナーとして一般的ですが、
渡す範囲は病院の規模によって異なります。

病院の規模が大きい場合は、基本的に所属している部署と、総務などの事務方のみでよいでしょう。

一方病院の規模が小さい場合には、所属部署以外にもお世話になった各部署に菓子折りを持っていくケースもあります。

また上司に個別に菓子折りを渡す際には、後日自宅に届けるのが良いでしょう。

■奨学金や寮について

病院から奨学金が出ていた場合、入職時の契約書類を確認し、返済免除期間の期間について確認しましょう。

返済免除期間を満たしていない場合は、返済の義務が生じますが、
在職期間によって返金額がかわってくるケースがあります。

また返済方法についても、病院によって一括返済と分割返済の場合があるので、あらかじめ担当者に確認しておきましょう。

病院の寮に入っていた場合には、就業規則によって退寮時期が定められているか確認し、
また定められた期日より退寮が遅れる場合には、総務などの事務に相談しておきます。

また入寮時に契約書を交わしていることもあるので、退寮に関する契約内容を忘れずにチェックしましょう。

有料老人ホームにおける看護師求人の特徴

看護師が必要とされている職場は様々ですが、その中の一つに有料老人ホームがあります。
有料老人ホームとは、いわゆる民間の老人ホームのことを指し、
公的な機関や法人による特別養護老人ホームなどの老人福祉施設とは異なるものです。

そのため運営する団体や企業によって、規模やサービス、その他の特徴は大きく変わってきます。
施設によっては、医療施設と提携しているだけのマンションタイプのものもあれば、
医師や看護師が常駐し、24時間介護が受けられるタイプのものなど、施設の種類は様々です。

その中でも多くの有料老人ホームは、
キッチンやバスルームがつかないワンルームの個室を居室とし、
食事には共有スペースのリビングや、入浴には介助が受けられる機械浴室が備えられたものが一般的です。

また有料老人ホームの中には、介護士が24時間常駐したり、
日中には看護師も常駐するなどサービスが充実しているところもあります。
介護保険の適用に関しては、受けられる介護の程度によって異なってきます。

最近では、介護事業を扱う企業により全国的に有料老人ホームが展開されているケースも多く、
スタッフ育成も効率よく行われているのも特徴です。

■有料老人ホーム勤務の看護師平均年収

有料老人ホームでの仕事は、数ある介護系の仕事の中でもかなり高収入の部類に分類されます。
有料老人ホームで働く看護師の中には、年収が500万円以上ある看護師も少なくありません。

パートやアルバイトとして働く非常看護士の場合、時給平均は1,500~2,000円ですが、
中には時給が2,000円を超える老人ホームもあり、人気を集めています。

有料老人ホームは、民間の企業により運営されているため、
個室の居住スペースや日々の多彩なアクティビティなど、バラエティ豊かなサービスが行われています。
そのため公的機関による老人福祉施設などに比べると、
入所にかかる費用は高額になるのが一般的です。

結果として、有料老人ホームで働く看護師の年収も高くなります。

■有料老人ホーム勤務の看護師に必要なスキル

有料老人ホームで働く看護師の業務内容は、
基本的に入居者の健康管理です。

入居者一人ひとりの健康状態に合わせて、
食事の種類や柔らかさを指示したり、アクティビティなどの活動の可否を判断したりします。
また入浴前の体調チェックや、投薬の管理も看護師の仕事です。

些細なことで体調を崩しやすいお年寄りが集まる老人ホームにおいて、
このような看護師の仕事は非常に重要な業務ですが、
病棟勤務で行うような医療行為が行われるわけではないので、
看護師として医療的な処置を沢山こなしたいという方には向かない仕事でしょう。

・仕事量は比較的少ない

病棟勤務に比べると、有料老人ホームでの看護師の仕事量は比較的少なくなります。

看護師としての業務の他には、他の介護士と同じような入居者の介護や、
入居者の話し相手がメイン業務となってきます。

特に年配の入居者は、専門知識のある看護師に相談することで心理的に安心するケースも多いため、
入居者との会話は大切な業務の一つです。

有料老人ホームで看護師として働く場合は、看護のスキルだけではなく、
年配者の話し相手になって、精神面のサポートを行うことも必要なスキルとなってきます。

・医師にかわって看護師の判断が求められる

有料老人ホームの多くでは、医師が常駐しているケースは非常に稀です。
そのため、緊急時には医師にかわって看護師が医療行為の判断を下す必要があります。

薬を飲ませて安静にさせる、車で病院まで連れて行く、
救急車を呼ぶ等、その時の状況に合わせて取るべき対応は様々ですが、
高齢者なだけに病状に合わせた適切な判断を下さないと、命に支障をきたす危険性もあります。

そういった点においては、キャリアの少ない看護師よりは、
ある程度の病棟勤務の経験がある看護師のほうが、緊急時にも冷静に対応でき、適正があるといえるでしょう。

■看護師が有料老人ホームで働くメリット

・看護の仕事が比較的楽

看護師が有料老人ホームで働くメリットの一つとしては、
まずは看護師としての仕事が比較的楽だということがあげられます。
有料老人ホームには、基本的に重篤な病気を抱えている入居者はいません。
そのため、日々の業務は入居者の健康チェックが中心となり、
高度な医療的処置が求められることはまずありません。

万が一医療行為が必要な場合でも、
有料老人ホームで働く看護師に求められる仕事は、
病院に行く必要があるかどうかの判断と病院への付き添いのみなので、
医療行為を行う必要はありません。

そのため有料老人ホームは、結婚や出産などによるブランクのある看護師が復職する際に人気の職場でもあり、
更に有料老人ホームの数が全国的に増加していることもあり、求人数も豊富なのが特徴です。

・日勤のみでも高年収が期待できる

有料老人ホームでは、昼間は看護師の常駐が必須とされていますが、
夜間に関しては特に規定が無いため、看護師が常駐するのは日中のみというケースも少なくありません。
そのため基本的に、有料老人ホームでの看護師の勤務スタイルは日勤専従が一般的です。

入居者の具合が急に急変し、病院への付き添いが発生したりした場合には、
提示で勤務を終えるのが難しいケースもありますが、
基本的には残業も少なく、働きやすい就業環境も魅力の一つです。

■看護師が有料老人ホームで働くデメリット

・看護師以外の介護の仕事が必須

看護師が有料老人ホームで働く際のデメリットとして、
看護師としての看護の仕事に専念できない点が挙げられます。

有料老人ホームでメインとなる業務は介護の仕事であり、看護の仕事は非常に限られています。
一般的に有料老人ホームで働くスタッフの大半は介護士で、
看護師は非常に少数で、場合のよっては1人だけというケースもあります。
そのため、介護スキルのある看護師は、入居者の介護の仕事を手伝わされることも多く、
本来の看護の仕事に専念できないことも多くあります。

中には、現場を仕切る介護士から理不尽な指示を受けるなど、
介護と看護の業務分担がうまく行われていない場合には、
看護師としての仕事に支障をきたすケースも少なくありません。

・看護師としてのスキルアップは困難

有料老人ホームにおける看護師の業務は、
医療行為というよりは入居者の健康管理が中心となってきます。

また一般の病院などで行われている医療に関する研修や勉強会といったことも、
有料老人ホームでは行われていないため、医療に関する最先端の知識を身につけるためには、
不向きな環境だといえるでしょう。

そのため、医療行為を中心とする看護師としてのスキルアップは難しくなってきます。

夜勤専従求人を探す時のポイント

看護師の働き方の一つに「夜勤専従」という働き方があります。
その名の通り、日勤には入らずに夜勤専門で働くという働き方です。

夜勤専従で働きたいと考えている方がスムーズに求人を探すためにも、
夜勤専従の特徴や、メリットとデメリットについて、
あらかじめ重要なポイントを確認しておく必要があります。

■夜勤専従のメリット・デメリット

まずは夜勤専従で働く際のメリットとデメリットについて確認しましょう。
最大のメリットは、なんといってもプライベートの時間を確保しやすいことです。
一方デメリットはというと、生活リズムが不規則になるため体調管理が難しくなる点です。

・夜勤専従はプライベートの時間が確保できる

夜勤専従は、言葉のイメージから仕事中心の生活になりそうだと思われがちですが、
実際のところは、日勤専従や日勤と夜勤の両方に入る働き方に比べて、
私生活の時間を確保しやすい傾向にあります。

夜勤専従の場合、基本的に2交代制のシフトになっています。
そのため、勤務と勤務の間隔が必ず24時間以上空くという特徴があるため、
プライベートの時間を十分に確保することが出来ます。

1回の勤務時間は長くなってしまう夜勤専従ですが、
プライベートの時間をしっかりと確保したい方や、
ワークライフバランスを重視した働き方を望んでいる方にとっては、メリットが大きいといえるでしょう。

・体調管理の問題

夜勤専従で働く場合、プライベートの時間が多く持てるというメリットがある一方で、
1回の勤務時間が長時間勤務になってしまったり、
通常休息を取るべき夜間に勤務しなければならなかったりと、
不規則な生活リズムで体調を崩しやすくなるというデメリットがあります。

1回の勤務時間は一般的に16時間以上に及ぶことが多く、体調管理が困難になってきます。
体調管理は働く上で抑えておくべき基本事項となるため、
度々体調不良になってしまうようだと仕事を続けていくことも難しくなってしまうでしょう。

そのため夜勤専従で働く場合は長期間ではなく、半年や1年間など、
ある程度の短期間のみで働くようにするなど、健康面を考慮した働き方を工夫する必要があります。

■夜勤専従の求人を探す際のポイント

夜勤専従を探す際には2つのポイントがあります。
まずは仮眠時間が充分に確保できるかどうか、
そして夜勤専従者に対するサポート制度があるのかどうか、
以上の2点について確認しておく必要があります。

・仮眠時間が充分に確保できるかどうか

まず1つ目に確認しておくべきことは、夜勤中に仮眠が取れるかどうかです。
16時間を越える夜勤において、正しく業務を遂行するためには仮眠は必須です。
充分な仮眠が取れない場合、眠気や疲労により取り返しのつかない医療ミスを行ってしまうという危険性もあります。

また体調管理を正しく行うためにも、夜勤中に充分な仮眠をとることは非常に大切となってきます。

2交代制の夜勤の場合、最低でも2時間は仮眠時間をとれるのではないかと思われるかもしれませんが、
実は最低限必要な休憩は1時間と、労働基準法において定められています。

そのため2交代制の16時間以上の勤務の場合でも、1時間の仮眠時間が設定されていれば、
事実上法律違反ではないことになります。

各医療機関によって、仮眠時間の設定は大きく異なってくるため、
仮眠時間が1時間のみのところも少なくはありません。
更に病院や施設によっては、仮眠時間が設定されていたとしても、忙しいために事実上確保できない、
というケースもあるため、事前の入念な確認が大事となってきます。

出来るだけ2時間以上の仮眠時間が設定されている医療機関を選ぶようにしましょう。

・夜勤専従者へのサポート体制があるかどうか

さて、次に確認しておくべきことは、夜勤専従の看護師に対するサポート体制が整っているか、という点です。

各医療機関によっては夜勤専従者へのサポート体制が整備されていないところがあります。
そのような場合、初回から1人で夜勤に入らされたり、マニュアルも簡単なものしか用意されていないことがあります。
そのため、万が一緊急時に遭遇しても、対応方法がわからずに右往左往してしまうという可能性もあります。

初回の夜勤から一人で病棟を任される、
簡単なマニュアルしか用意されておらず役立たない、
緊急入院への対応について全く指導してもらえない、
患者が亡くなった際のマニュアルすらない…

このように緊急時における対応方法がわからない状況下では、
夜勤専従そのものがストレスとなってしまいます。

だからこそ、夜勤専従の求人を探す際には、
夜勤専従者へのサポート体制がしっかりと整っているかどうかを確認しておく必要があります。

初回の夜勤では、先輩看護師がマンツーマンで指導してくれる、
必ず指揮を執れるようなベテラン看護師と同じ夜勤にしてくれる、
マニュアルは細部まで詳細に書かれているなど、
スムーズに働くためのサポートが用意されている職場を探しましょう。

ブランク看護師が復職する際のポイント

■ブランクがある看護師が復職先を選ぶ際の4つのポイント

何らかの理由でキャリアにブランクが生じてしまい、
そこから再び看護師への復職を目指している方も多いかと思います。
ここではスムーズな復職を実現させるために抑えておくべき4つのポイントについてご紹介します。

①「ブランク看護師」を受け入れている職場を探す

まず大切なことは、ブランクのある看護師を再教育する体制が整っている職場を探すことです。
ブランクがある場合、実務経験があったとしても入職後にすぐに即戦力として働くことは難しいです。
そのため最初は新人同等として受け入れてくれる医療機関を探さなければなりません。

医療機関の中には、そのようなブランクがある看護師向けの復職支援研修を行ったり、
プリセプターをしっかりつけるなど、手厚いフォローを行ってくれるところもあります。

ブランク看護師がスムーズに復職を実現するためにも、
自分のレベルに応じたフォローアップ体制が整っているかどうかを事前に調べることも大切です。

またそのような体制が整っている職場であれば、実際にブランクから復職した先輩看護師が勤務していることも多いでしょう。
復職する際の不安に対する理解も得られるので、そういった先輩看護師の存在は強力な助っ人となりうるでしょう。

②育児と仕事を両立させることに理解がある職場を探す

ブランク看護師の中には、出産から復帰して復職を目指している方も多いと思います。
その際に問題となってくるのが育児と仕事の両立ですが、復職先を選ぶ際には復職先が育児に理解があるかどうかを見極めることも非常に重要となってきます。
子供の体調不良や学校行事など、子育てをしていると子供に合わせて仕事を休まなければならない場面も多々あります。
そんな時に、気兼ねなく休みを取れる職場を選ぶのは非常に重要となってきます。
子育てに理解がない職場の場合、休みを取ることに対して周囲から否定的な見方をされてしまい、
最終的に居心地が悪くなり退職せざるを得なくなった、というケースもあります。

そのような職場を避けるための一つのポイントとしては、
「ママ看護師が多い職場を選ぶ」ことです。
育児と仕事を両立しているママ看護師が多い職場は、
既に職場全体が子育ての大変さについて理解を示していることが高く、
子供を理由に休みが取りやすいという特徴があります。

③ゆったりと働ける職場を選ぶ

いくら研修制度が整っているからといって、
大きく開いてしまったブランクをそう簡単に埋められるかどうか、不安に思われる看護師も多いでしょう。

どうしても自分の看護スキルに自信が持てない場合は、比較的看護技術が要求されない職場を選ぶというのもお勧めです。

例えば、慢性期病棟や特別養護老人ホームなどです。
また、療養型病院と急性期病院があるケアミックスの病院では、復職直後はリハビリ感覚で療養型で働き、
慣れてきたら急性期に異動を願い出るという方法もあります。

また、仕事よりプライベートを充実させたいという方や、
家庭の事情で働き漬けになるのは困難という方にとっても、
これらの、比較的ゆったりと落ち着いて働ける医療機関はお勧めだといえるでしょう。

④看護師専門の求人サイトの利用

ブランクがある方でも、そうでない方にとっても、自力で自分に合った求人を探すのは非常に困難です。
そんなときにお勧めなのが、看護師専門の求人サイトの利用です。

このような転職サイトでは、登録者に担当のコンサルタントがつき、
登録者の希望に合わせた求人を紹介してくれます。

またコンサルタントはプロ目線でのアドバイスをくれたり、
求人を出している医療機関にも精通していることが多いため、有力な情報を手に入れることが出来るでしょう。

■スムーズな復職の実現に欠かせない転職コンサルタント

さて、ブランクのある看護師がスムーズに復職を実現するためには、いくつかのポイントがあるとお伝えしました。
しかし、このポイントに気をつけるためには復職先に関する様々な情報が必要となってきます。
そして多くの場合、そのような各医療機関の内部事情というのは個人では情報収集しきれないのが現状です。

そこで助っ人となるのが、転職コンサルタントです。
転職コンサルタントは、実際に紹介先となる医療機関に足を運び、内部事情にも精通しています。
求人票に書いてあることと、実情が違うということはよくある話で、やはり事情をよく知る人物に相談するのが賢明といえるでしょう。

これらのことを踏まえると、スムーズな復職を実現させるためにも、転職コンサルタントを利用するのがお勧めです。

美容外科クリニックにおける看護師求人の特徴

看護師の転職先として人気の職場の一つが、
美容外科クリニックや美容皮膚科クリニックなどといった美容医療分野のクリニックです。

しかし美容整形を行うクリニックでの業務は、一般的な病院での病棟勤務のものとは大きく異なってくるため、
転職を考える際にいくつか考慮しておかなければならないことがあります。

■美容外科クリニックで必要とされるスキル

・注射や点滴などの基本的な医療行為のスキル
・オペ室勤務経験
・皮膚科や整形外科、形成外科での勤務経験
・2年間の急性期病院における臨床経験

まず1つめは、注射や点滴など看護師に必要な基本的な医療行為のスキルです。
美容外科クリニックは病院ではありませんが、看護師は注射や点滴、手術の直接介助も行います。

次に美容外科クリニックへの転職を考える際に有利となるものが、
オペ室での勤務経験とスキルです。
美容外科クリニックではオペの介助は看護師の重要なメイン業務の一つですから、
経験があるとないとでは大きく異なってきます。

そのほかには、皮膚科や整形外科、形成外科などでの勤務経験も、
美容外科クリニックで働く際には役に立つことも多く、転職の際にはこれらの科での経験があると有利でしょう。

また最低でも2年の急性期病院における臨床経験が必要とされているため、
看護師としての実務経験が未経験の場合は、美容外科クリニックでの採用は難しいでしょう。

■指名制度や歩合制を活用して高収入に

美容外科クリニックでは接客業の要素も強くあり、
来院者から指名を受けることもあります。

そのためクリニックによっては、指名制度や成績による歩合制を導入していたり、
繁忙期には報奨金を出したりするなど勤務先や勤務地によって給与体系が大きく異なってきます。

しかしこのような給与の詳細に関する情報は、一般公開されている求人票では明らかにされてないことが多々あるので、
転職斡旋業者のコンサルタントを介して聞いたりすると良いでしょう。

■美容外科クリニックへの転職必勝法

①美容外科クリニックの看護師求人を選ぶ際の着眼点

・ノルマの有無
・インセンティブの有無(報奨金制度、歩合制度など)
・業務内容の担当範囲

美容外科クリニックの中には、医師だけでなく看護師にもノルマが課せられるところがあるため、
ノルマ制度が苦手な方は注意が必要です。

また報奨金制度や歩合制といった、インセンティブが導入されているかどうかも、
給与に大きな影響を与えるため要チェックです。

更に業務内容についても、接客がメインなのか、施術のみの担当なのか、
クリニックによって看護師の業務内容も異なってくるため、
自分の希望と合致しているかあらかじめ確認しておく必要があります。

②面接が重視される

・美容系のクリニックでは、他の医療機関と比較して面接が厳しい傾向に
・一般企業と同等の面接内容
・顧客思考を持ち合わせているか問われる
・クリニックの経営方針にあっているかどうかが問われる
・入念な面接対策が必須

美容外科クリニックは他の医療機関と比べると、
面接が厳しい傾向にあり、一般企業と同等レベルの面接が行われます。
美容外科クリニックで働く看護師にとっては接客も大切な仕事となってくるため、
顧客目線でニーズを考えられるような人物像が求められる傾向にあります。
そのため、それぞれのクリニックに合わせた個別の面接対策が必須となります。

③美容外科クリニックに適正がある方はこんな方

・外見や身なりに気を配っている
・美意識が高い
・丁寧な接客対応が出来る

美容整形や皮膚科形成外科などが含まれる美容クリニックでは、
看護師の外見を重視するところが多く、採用基準には容姿も含まれるところが多いです。
クリニックによっては体型までもが採用基準のひとつであるところもあります。
また年齢制限を設けている医療機関も多く、大抵30歳未満が優遇されます。

■最も大切なのは人柄や接客姿勢

美容外科クリニックでの求人には容姿に関する厳しい基準があることをお伝えしました。
しかし、最終的に最も重視されるのは、その人の性格や人柄だといえるでしょう。
というのも、美容外科クリニックでの看護師の業務内容のうちの多くは受付業務などの接客業務であるため、
丁寧で真摯な接客対応ができるかどうかが最も問われてきます。
特に他の科の病院やクリニックに比べても、美容外科クリニックでの業務は接客業の要素が強いため、
入職後の接遇教育に力を入れているクリニックが増えてきています。

また接客だけでなく、職場の雰囲気そのものが顧客の評価にもつながるため、
スタッフ間でのチームワークも重視されます。
美容外科クリニックの中では、看護師だけでなくエステティシャンといった他業種のスタッフが勤務していることも多く、
そのような他業種のスタッフともきちんとコミュニケーションがとれる看護師が求められています。

更に美容外科クリニックでは、一般医療機関の臨床現場とは全く異なる点も多くあるため、
看護師には一から謙虚に学ぶという真摯な姿勢が最も重視されているようです。