看護師の方の中には、クリニックへの転職を希望されている方も多いかと思います。
そのような方に向けて、看護師がクリニック勤務で必要とされるスキルと、
クリニック勤務の求人を探す際のポイントについてご紹介いたします。
※クリニックへ転職する際のポイントについては、こちらの記事に詳しく書きました。
⇒看護師がクリニックへ転職する際のポイント
1.【看護師がクリニック勤務で必要とされるスキル】
看護師がクリニックで勤務する際に、最低限必要とされるスキルが注射と点滴のスキルです。
総合病院などの大きな病院で勤務する場合には、
新人の教育制度がしっかりとしている場合も多く先輩看護師から基本的な技術から指導してもらえることもありますが、
小規模のクリニックの場合では、そもそも勤務している看護師の数が少ないため、
基本的なことは一人で出来る状態であることを求められるケースが多いです。
■基本的な処置がスムーズに行える
小規模のクリニックでは、基本的な処置は一人で問題なく行える即戦力が求められています。
注射や点滴が一人できないようでは、仕事になりません。
そのため、何らかの理由でキャリアにブランクがある場合に最初に復帰する職場としては、
小規模のクリニックは難しいかもしれません。
もし自分のスキルに不安がある場合は、転職活動中に求人先に相談しておくと良いでしょう。
求人先で、看護師がどの程度のスキルを持っているのか把握できることで、
クリニック側も仕事をスムーズに任せることが出来ます。
■勤務先のクリニックで必要な知識を事前に身につけておく
勤務先のクリニックで必要な知識関しては、豊富であればあるほど良いと考えられます。
経験がある診療科の場合はもちろん優遇されますが、
未経験の診療科でも知識を身につけていれば、採用される確立は高くなります。
看護師としての基本的な知識が備わっていれば、
未経験の診療科にまつわる専門知識も難なく身につけられるとされているので、事前に勉強をしておくと良いでしょう。
2.【看護師のクリニック勤務におけるメリット】
一般的に大きな病院での看護師の仕事は多忙で有名です。
夜勤であったり突然の呼び出しなど、不規則な生活になりがちな上に、
プライベートの予定も立てづらいといったデメリットがあります。
一方クリニックの職場環境は病院のものとは大きく異なり、
クリニック勤務ならではの様々なメリットがあります。
■平日勤務のみで夜勤の必要性が無い
クリニック勤務での最大のメリットといえば、勤務時間が安定していることだといえるでしょう。
総合病院とは異なり、勤務日は基本的に平日のみで、夜勤やオンコールはありません。
そのため規則正しい生活を送る事ができ、健康に良いだけでなく、
プライベートの充実も図りやすいのが大きな魅力です。
しかし少人数の職場であるからこその大変さというのもあります。
例えば、クリニック内の清掃、電話対応、備品の管理等、
これまで総合病院では扱うことの無かった業務までカバーしなければならない必要があるため、
慣れないうちは戸惑うことも多いかもしれません。
しかしこの違いさえクリアしてしまえば、
クリニックならではの規則正しい生活が送れるという大きなメリットが待っています。
3.【看護師のクリニック勤務におけるデメリット】
看護師のクリニック勤務にはメリットがある一方で、デメリットもあります。
とくに総合病院、大学病院など大きな病院から小規模なクリニックへ転職する場合は、
対応面でのギャップが大きいため予め知っておく必要があります。
■福利厚生の充実度が低い
大規模な総合病院と小規模なクリニックは、
たとえるならば大企業と中小零細企業といったところで、福利厚生の充実度に大きな違いがあります。
総合病院や大学病院では、健康保険の内容も充実していることが多く、厚生年金に加入することも出来ます。
一方クリニックでは、総合病院並みの福利厚生の充実度は期待できず、
またクリニックの規模によっては国民年金に加入しなければならない場合もあります。
■退職金が無い場合も
実は多くのクリニックでは、退職金制度が整っていないケースが多く、
退職金がもらえない可能性があります。
正規雇用で雇われているとしても、退職金の有無は生涯賃金に大きな影響を与えてしまうので、
大きなデメリットとなり得ます。
■クリニック勤務は求人数が少ない
最後に、クリニックでの求人は見つけるのが非常に難しいのが現実です。
クリニックの数自体は全国に多数あるので多いですが、大抵小規模であるために、
看護師の定期採用を行っていないところがほとんどです。
そのため自力でクリニックの求人を探すのは、非常に非効率的で困難であるといえるため、
クリニックへの転職を希望される場合は、看護師向けの求人サイトを利用するのがお勧めだといえます。