第二新卒とは、新卒後勤めた職場を数年以内に退職してしまった若手を指す言葉です。
看護師の中にも、第二新卒の方は少なくないと思います。
また、第二新卒看護師の中には
「転職したいけど、前の職場をすぐに辞めてしまったことで就職が不利になったらどうしよう」
「履歴書、面接、どうすればいいか不安」
という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな悩める看護師の転職サポートのために
①第二新卒看護師のための履歴書対策・志望動機
②第二新卒看護師のための面接対策
の2つに分けて情報をまとめてみました。
目次
【①第二新卒看護師のための履歴書対策・志望動機】
履歴書を書く上で、最も重要とも言えるのが「志望動機」です。
でも、履歴書を書く側が最も書き方に悩んでしまうのも「志望動機」ですよね。
今回は、履歴書の書き方のポイントを4つご紹介します。
(1)面接で話したい内容を意識しよう
「履歴書の段階で、面接を見据えなければならないの?」
と思う人もいるかもしれませんね。
でも、履歴書はいわば、食事のメニューなんです。
レストランでは、メニューをみて
「おいしそうだな」と思ったら食事を選び、実際に食べますよね。
就職活動で言えば、メニューが「履歴書」、
実際の料理を食べるのが「面接」にあたります。
メニューの写真と、実際の料理が全然違っていたら、イヤだと感じるはずです。
面接に進んだ場合は、履歴書を元に、病院担当者とあなたとで話すことになります。
履歴書は、面接で話す内容を意識して作成しましょう。
食い違いなく、すらすらと話せるのをイメージしながら作るのがポイントです。
(2)志望動機は、ネガティブな理由を少なく、ポジティブな理由を多く!
まず少なくすべきは、ネガティブなワードです。
転職の理由として、正直なところ、ネガティブな理由がほとんどではないかと思います。
・給料が安かった
・激務だった
・人間関係が悪かった
・満足な指導を受けられなかった
など、きっと前の職場をやめたからには、それ相応の不満があると思います。
しかし、これだけをそのまま履歴書に書いてしまうのは良くありません。
大事なのは、ネガティブなワードとポジティブなワードの配分を考えること。
ネガティブ2:ポジティブ8くらいの配分がベストでしょう。
ネガティブワードはうまく言い換え、
ポジティブな志望動機と繋げて使うのがポイントです。
例えば「激務」という理由で前職を辞めたなら
「前職では●件の仕事に対し、○人のスタッフしかおらず、慢性的な人手不足でした。
そんな環境で働くうちに、もっとメリハリのある勤務が出来る新しい環境で、
自らのスキルアップにつなげ、職場にも貢献できるようになりたいと考えるようになりました。」
という志望動機が好ましいでしょう。
ポイントは、ただ単に「残業が辛かった」とか
「激務がきびしかった」と書くのではなく、
・どんな辛い環境で
・どん看護師テップアップの気持ちがうまれ
・どんな職場が良いと思うようになったか
を書くことです。
「確かに前職は辞めたけれど、それは将来を見据えてのポジティブな選択だったのです」
というのを伝えられると良いでしょう。
過去の辛い経験をだらだら書くのではなく、
将来こうなりたいという前向きなビジョンを多めにするのがコツです。
また、辞めた理由を書くにしても、悪口は絶対に避けましょう。
「ブラックな職場だった」
「最悪だった」
などは、いくら事実だったとしても避けるべきです。
前の職場を辞めたネガティブな理由に触れるときは、
あくまでも客観的な事実にとどめたり、オブラートに包んだ言い方にしたりと、
表現方法に気を付けましょう。
(3)できるだけ具体的・意欲的に伝えよう
極端な例ですが、異性に告白された時のことを想像してみてください。
「女の子と付き合いたいと思ったから」
「ロングヘアの子が良いと思ったから」
そんな漠然とした理由で告白されたらどうでしょう?
「この人は本当に私と付き合いたいのかな」と疑問に感じませんか。
履歴書でも同じです。
「勉強がしたいから」
「●●を教えてほしい」
などの漠然とした理由だけでは、合格はなかなか難しいでしょう。
「なぜこの病院(科目)で働きたいのか、なぜここじゃなきゃダメなのか」
を、具体的に書くことが重要です。
また、意欲的な姿勢を書くことも重要。
「貴院の研修制度に惹かれました。幅広い知識を教えてほしいです」
一見問題の無さそうな志望動機に思えるかもしれませんが
「○○してほしい」という受動的なワードはできるだけ避けたほうが良いでしょう。
より意欲的な姿勢を伝えるには
「経験は少ないですが、貴院の研修等を通して、
積極的に知識や技術を身につけて貴院に貢献します」
というような書き方でしょうか。
再度、告白の例になりますが
「私があなたを絶対に幸せにします」
なんて意欲的な言葉を言われたらグッときませんか?
第二新卒のみなさんは、
自分の知識や経験の少なさに引け目を感じているかもしれませんが、それに怯えず
「確かに知識や経験は少ないかもしれないけど、私にはこんな意欲があります!」
というのをアピールすると、より採用が近づくのではないでしょうか。
(4)前職での役割や経験を臆さず書く
「前職では少ししか働いていなかったし、経験とかほぼ無いし…」と、
自分の経験の少なさに引け目を感じてしまう第二新卒看護師も多いと思います。
でも、全くやったことが無いのと、ちょっとでもやったことがあるのとでは大違いです!
前職での役割や経験は、臆さず正直に書きましょう。
新卒との差別化にも繋がりますし、
あなたの経験やスキルを病院もわかってくれて、面接での話に繋がりやすくなります。
【②第二新卒看護師のための面接対策】
履歴書が通った!と嬉しい気持ちで油断してはなりません。
次は、面接が待ち構えています。
しかし、怯えすぎなくても大丈夫。
なぜなら、そもそも病院が面接してくれるということは、
あなたを採用する意思が多少なりともあるからです。
では、面接の際にはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
ポイントを3つご紹介します。
(1)意欲を態度で示そう
人の第一印象は、見た目で大きく左右されます。
これは、何も顔が美しいかどうかという話ではありません。
例えば、自分が面接官だったとして、話すときに目も合わせてくれない、
猫背でオドオドとした人が来たらどう思いますか?
「頼りなさそう」
「採用するのはやめておこうかな」
と思うかもしれませんよね。
面接で重要なのは、意欲を態度で示すこと。
・姿勢はシャキッと
・話しながら、面接官と適度にアイコンタクトをとる
・面接官の話すことに頷くなど、リアクションする
・柔らかく明るい表情
など、態度は受け手が持つ印象を格段にアップさせます。
(2)気を張りすぎず、普段の自分で
あまりに気合を入れすぎたり、緊張しすぎたりしてしまうと、
本来のあなたの力が出せないかもしれません。
気を張りすぎず、普段通りで。
心を整えて面接に臨むのも重要なポイントです。
(3)将来性を感じさせるエピソードを話そう
・将来への意欲あっての転職だということ
・普段している勉強
・新たな職場に挑む意欲
・新たな仕事に対しての素直さ
など、将来性を感じさせるエピソードを話して、
若手ならではのフレッシュさを伝えましょう。
関連記事:看護師の面接対策~よくされる質問7個~
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履歴書・面接のコツをお伝えしましたが、
転職活動を進めるにあたって、一人だと何かと大変なもの。
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