病院外来での求人を探す前にチェックしておいたほうが良いポイントをまとめました。
とくに注意すべき点は以下の通りです。
・夜勤はないが残業時間が意外と長い
・救急外来は特別忙しい特殊な外来
・働きやすい職場を探すのがコツ
上記が外来求人を探すときのポイントです。
転職後に失敗した!と思わないために、しっかりと確認していきましょう。
目次
1.外来で働く看護師に必要なスキル
外来で働く看護師に必要なスキルは何でしょうか。
特別なスキルはいらないようにも見えますが、意外とあったりするものです。
■必要なスキルは「テキパキ働く!」
外来で働く看護師に求められるスキルは、とにかくテキパキ働くことです
(看護師全体に当てはまることでもありますが)。
外来の場合、診察に訪れる患者さんの受け付けや誘導、
ケアをスムーズに行うことが重要視されます。
病院や科にもよりますが、忙しい時は患者さんを何時間も待たせることになりますので、
イライラする患者さんとも上手くコミュニケーションを取り、
可能な限り待ち時間を短縮できるような配慮が必要です。
初診の患者さんも多く、顔と名前が一致しないのが当たり前になりますから、
カルテが間違っていないか、何度も名前を呼んで確認することも大切です。
同姓同名の人がいる場合もありますので、慎重に本人確認は行わなければなりません。
カルテを間違えて注射や点滴を行ってしまうと、医療事故につながります。
忙しい時でも間違いは絶対に許されないミスなのです。
■ある程度の看護スキルは必須!
外来の場合でも採血や点滴など基本的な処置は必要とされることは多いです。
むしろ、病棟よりも幅広い処置を求められるといえます。
基本的には一般の病棟で勤務できるような知識とスキルがあれば十分勤務することができますから、
まず自分のスキルを振り返ってみてください。
病棟勤務の専門的なスキルが学べないという懸念はありますが、
外来にも外来でしか学べないスキルもありますので、良い経験になると思います。
■コミュニケーション能力は大事!
医師や薬剤師、ほかの看護師などとチームで働くことも多いので、
揉め事が起こらないようにコミュニケーションを取り余計な仕事を増やさないことも必要です。
患者さんに対しても、短い時間で確実に診断に合わせた処置を行う必要があるため、
コミュニケーション能力が高く、看護師としての知識や行動力が問われる職場となります。
2.外来に転職する看護師のメリット
外来に転職する看護師のメリットを以下にまとめました。
■夜勤なし!日曜日が休み!
基本的には、休診日が決まっていて夜勤がないため、多くは日曜日がお休みになるでしょう。
そのため看護師以外の友人や家族と予定を合わせやすいメリットがあります。
また残業はあっても夜勤がありませんので、身体に負担をかけず働くことができます。
■看護師としての高度なスキルがいらない!
看護師としてのスキルも、科によってですが、特別高度なものが求められるわけではありません。
救急外来でなければ、命に関わるような患者さんが来ることもほとんどありませんので、
比較的精神的な負担が少ないのもメリットです。
病棟勤務では、ひとりひとりの患者さんとある程度時間をかけて
コミュニケーションを取ることができますが、
外来の場合は、日々患者さんが変わり顔と名前が一致することなく
その場限りの対応になることがほとんどです。
ゆっくり時間をかけて看護をしたいという志向の人にとってはデメリットとなりますが、
その日の対応を問題なく行えば、
継続してコミュニケーションを取る必要がないという点から気楽だと考える人にとっては、
良い職場だと思います。
※救急外来は注意
同じ外来でも救急外来は特別な外来です。
最前線で看護師としての経験値を上げたい人にはやりがいのある職場です。
救急外来は24時間体制ですので夜勤もありますし、
搬送されてくる患者さんは、交通事故や心肺停止等の重症の患者さんがほとんどで、
搬送時には診断がついていないため高い看護スキルと処置能力が必要となります。
精神的にも体力的にも厳しいですが、
看護師としてのスキルアップを目指したい人には良い職場となるでしょう。
3.外来でに転職する看護師のデメリット
■病棟に比べてスキルアップが難しい
外来に転職する看護師のデメリットのひとつは、
看護のスキルアップが難しいということです。
病棟では、日々患者さんの状態をしっかり把握して、
ひとりひとりに合った看護を継続して行いますが、
外来は、訪れた患者さんを医師が診察する時の
サポートや医師の指示に従って簡単な処置をするだけで、
科によっては患者さんの呼び込みをするのが業務の大半ということもあります。
外来では重症な患者さんが来られることはほとんどないため精神的な負担は少ないですが、
ひとりひとりの患者さんと向き合う時間は非常に少なく、
流れ作業のようになってしまうと感じてしまう人が多いです。
毎日患者さんに点滴や注射などを行う病棟看護師と比べたときに、
スキルの点で劣ってしまうのではと心配になる人もいるのではないでしょうか。
■外来は残業が多い
外来のデメリットは意外と残業が多いことです。
外来の場合、受付時間が終了すると受け付けは締め切りますが、
それまでに受け付けた患者さんの診察は行われるため、
人気がある病院やインフルエンザや風邪が流行している時期、
花粉症の時期などでは受付が終わってから2時間後にようやく診察終了ということも珍しくありません。
診察が終了してから片づけや、翌日の準備をしてようやく業務終了となりますので、
日常的に残業がある職場です。
※夜勤がある病棟
夜勤がある病棟は、仕事が終わっていなくても交代の時間になれば
次の勤務の看護師に引き継ぎしますので、意外と残業は少ないのが特徴です。
夜勤と残業を比べたときどちらがいいかは人によって異なりますが、
家庭の都合で夜勤が出来ないからと、
残業にヒヤヒヤしながら外来などで勤務しているケースもあります。
外来は診療科や病院によって残業時間も様々ですので、
転職する前に実態をよく確認しておかないと後で後悔することになりかねません。