看護師の転職

日勤専従のメリットとデメリット

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看護師が日勤のみで働く場合に注意しておくことは、
どの勤務体系にもいえることですがまずは仕事内容をきちんと確認しておくことです。

看護師というと、夜勤のイメージが強く就業時間が不規則だと思われる方も多いかと思いますが、
実際のところ日勤のみの看護師の求人も存在します。

しかし日勤のみで看護して働く場合、多くの求人は福祉施設や訪問看護ステーションといった病院以外の施設やクリニックであることが多く、
総合病院などの病棟勤務に比べると、業務内容も異なるため看護師としてのスキルアップはあまり期待できません。

総合病院でも日勤のみの看護師の求人はありますが、数が少ないうえに求人があっても非常勤という形での募集が多いため、
スキルアップが望める病院で、日勤のみの正社員として働こうとすると、なかなか勤務先が決まらないことが多いです。

■日勤のみの条件でも夜勤が発生することも

晴れて日勤のみで働ける勤務先を見つけたとしても、
中には実際に働き始めてから夜勤を頼まれてしまうケースもあります。

もし夜勤は絶対にNGということであれば、
クリニックや入院施設の無い病院、また福祉関連の施設を選ぶのが確実でしょう。

また仮に、病院で日勤のみの看護師として働けるようになったとしても、
夜勤も担当している看護師との人間関係に注意をする必要があるでしょう。
基本的には日勤のみの看護師と、夜勤も担当する看護師では待遇面で差がついていることが多いですが、
病院によっては、日勤のみの看護師でも夜勤も担当する看護師と同等程度の待遇を行っているところもあり、
そのような場合は夜勤も担当する看護師から不公平だと思われ、嫌な印象を持たれてしまうケースもあります。

長く働いていくためには、円満な人間関係が必要不可欠となってきます。
待遇面などの条件だけではなく、一緒に働く周りのスタッフや看護師の雰囲気や情報も収集した上で、
円滑に仕事を続けていける職場であるのかどうかを見極めておくと良いでしょう。

■日勤のみで働く場合のメリット

日勤のみで働く看護師には、プライベートも重視できる次のようなメリットがあります。

1.夜勤がないため、正しい生活リズムが得られる

日勤のみで働く看護師の最大のメリットは、規則的な正しい生活が送れることでしょう。

一般的に看護師の多くは、日勤と夜勤の両方を担当しており、
昼夜逆転などが生じてしまい、生活リズムが崩れがちです。
長年そのような看護師生活を続けていれば、慣れてはくるものの、
結婚や出産を機に、一緒に生活する家族ができると不規則な生活を続けていくことは非常に難しいです。

2.仕事と育児が両立できる

看護師として日勤のみで勤める場合、民間の企業で働くのと同じような就業時間帯で働くことが出来るので、
小さな子供がいたとしても、日中働いている間は保育所に子供を預けることもできるので、
育児と仕事の両立がしやすいのも働く女性にとって大きなメリットです。

■日勤のみで働く場合のデメリット

日勤のみで働く場合、魅力的なメリットがある一方でデメリットがあるのも確かです。
転職を考える際は、メリットだけに着目するのではなく、
デメリットも知った上で両者を天秤にかけ、最終的な判断を下す必要があります。
看護師が日勤のみで働く場合のデメリットは次の通りです。

1.給与が低い

日勤のみで働く場合の最大のデメリットは、夜勤も行う場合に比べて給与が低くなってしまうことでしょう。

一般的に看護師は給料が高い仕事であるといわれていますが、
その内訳を見てみると夜勤手当が大きく占めていることが多いです。

実際の夜勤手当の額はそれぞれの病院によって異なりますが、
夜勤1回あたりの平均額が約1万円であるとされています。
病院によってはそれ以上の手当てがつくところもあるため、
夜勤の有無によって年収にして約100万円近くの差がついてしまう可能性もあります。

2.勤務時間が長くなる傾向に

夜間勤務と比べて、日勤のほうが勤務時間が長くなってしまうのも、
日勤のみで働く場合の大きなデメリットといえるでしょう。
日勤のみで働く場合、夜間働く必要が無くても、会社員のように週5で毎日出勤しなければなりません。
それに比べて夜間専従の場合ですと、ひと月に勤務できる時間に制限があるため、
平均して月に10回前後の勤務、週に2~3回のみの出勤となります。
給料を時間換算すると、夜勤で働くほうが遥かに多くなるため、人によってはモチベーションが下がってしまうこともあるでしょう。

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