看護師の転職

失敗しない履歴書・職務経歴書の書き方

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看護師の転職を大きく左右する要素の1つが、

・履歴書

・職務経歴書

です。

 

新しい職場の求人に応募したい、と考えたとき、まず提出するのがこの2つです。

「たかが書類…」と思っている方もいるかもしれませんが、その考えは大きな間違いです。

 

履歴書、職務経歴書を見ることで、病院側はあなたのマナーや熱意をチェックしているのです。

 

でも、履歴書・職務経歴書をどう書いたらいいかわからない!と悩んでいるナースの方も多いかもしれませんね。

 

そこで今回は、失敗しない履歴書・職務経歴書づくりのコツをお教えします。

1.採用する側の気持ちを想像してみよう!

履歴書・職務経歴書だけでなく、転職をトータルで考えたときのコツですが、

最も重要なのは「採用する側の気持ちを考える」ことです。

 

採用する側は

・責任感があり、丁寧に仕事をしてくれる人

・ほかのスタッフと良好な人間関係を築いて働いてくれる人

・長く働いてくれる人

を主に求めています。

 

つまり、採用する側が求める人物像を頭に入れながら、書類を作成したり、面接に臨んだりすればいいというわけです。

 

例えば、雑な字でさっと書かれた履歴書を、採用担当者が見たらどうでしょうか。

写真が曲がって貼られた履歴書を見たらどうでしょうか。

…きっと

雑な人なんだな

仕事も丁寧にしてくれないかも」と、

マイナスの印象を持ってしまうかもしれません。

 

字の書き方や写真の貼り方なんてちっぽけなことと思うかもしれませんが、

こう考えると、けっこう重要なことなんだな、というのが分かるかと思います。

 

採用担当者が見たとき、どう思われるか

これを考えながら、履歴書・職務経歴書をつくる、というのをまず頭に入れておきましょう。

 

履歴書・職務経歴書ともに、ポイントは

(1)丁寧さ

(2)正直さ

(3)「この人に会ってみたい」と思わせること

です。

2.履歴書の書き方

①履歴書は“手書き”がベター

履歴書はパソコンでも作成できますが、どちらかというと手書きのほうが良いでしょう。

手書きにすることで、あなたの人柄も伝えることができるからです。

少々手間ですが、おすすめの方法です。

 

「自分は字が下手だから…」という方でも大丈夫。

重視されているのは字の上手い/下手ではなく“ゆっくり丁寧に書いたかどうか”です。

落ち着いて丁寧に書けばOKです。

 

②履歴書を書き始める前の準備

《1.証明写真は、写真館で撮るのがベスト!》

証明写真は、ボックス写真などで撮ることもできますが、一番良いのは写真館での撮影です。

費用や手間もかかって面倒…と感じてしまうかもしれませんが、出来上がりが全然違います。

表情や姿勢など、プロのアドバイスをもらって撮影ができ、プロならではの綺麗な写真が仕上がります。

他の応募者と差をつけ、好印象を与えるためにも、写真館がベストだと言えるでしょう。

 

なお、履歴書に貼る写真は3か月以内に撮られたものが原則です。

あまりに昔のものは使ってはいけません。

 

《2.はじめに印鑑を押しておく!》

印鑑は押し間違いが非常に多いです。

せっかく手書きで全部書き上げた後に、印鑑を押すのに失敗してしまったら…

最初からやり直さなくてはならなくて、二度手間です。

なので、最初に印鑑を押しておくのが重要です。

 

《3.えんぴつやシャーペンで下書きをしておく》

履歴書において、二重線や修正テープは使うべきではありません。

キレイに間違いなく仕上げるためにも、いきなりペンで書き始めるのではなく、まず下書きをしておきましょう。

下書きを終えたら、上から黒のボールペンでゆっくり丁寧に書いて、

インクが乾いたら消しゴムをかけて下書きを消しましょう。

 

③履歴書の項目別、書き方のポイント

《1.日付》

履歴書を書いた日ではなく、提出する日を書きます。

直接持っていく場合は持参日、郵送の場合はポストに投函する日を書きましょう。

 

《2.写真》

写真のコツは、先述したとおり。

履歴書の枠に沿って、曲がらないようにきちんと貼りましょう。

 

《3.現住所・連絡先》

マンションやアパートに住んでいる場合は、建物名や部屋番号も忘れずに。

連絡先は、連絡が取りやすい番号を書きましょう。

携帯の番号を書いた場合は、携帯の留守電設定をしておくのを忘れずに。

先方から電話が来たら、すぐ折り返せるようにしておきましょう。

 

《4.学歴》

高校卒業以降の学歴を書きましょう。

 

《5.免許・資格》

看護師免許のことは忘れず書きましょう。

その他の資格については、応募先の仕事と関連がありそうな資格を書いておくとアピールになります。

 

《6.本人希望欄》

入寮希望の場合や、託児所利用希望の場合には書いておきましょう。

配属先に希望がある場合も、書いておくといいでしょう。

 

ただ、給与や休日などについて細かい要望を書くのはやめましょう。

先方からの印象が悪くなる可能性があります。

待遇面は気になるポイントだと思いますが、履歴書には書かずに、また別の機会に聞くようにしましょう。

 

《7.職歴》

これまで働いてきた仕事の経歴を書きます。

退職理由は、具体的に書く必要はありません。

「一身上の都合により」とだけ書いておけば問題ないでしょう。

3.職務経歴書の書き方

職務経歴書は、提出が必要な病院と、そうでない病院があります。

事前に確認しておきましょう。

 

履歴書と違って、職務経歴書は書式が特に定められていません。

何を書いたらいいか迷ってしまったら、WEB上に記入例やフォーマットもたくさんあるので、調べてみるといいでしょう。

 

職務経歴書は主に、履歴書のなかの「職歴」について詳細に記載する書類です。

内容としては、以下の内容を書けば間違いないでしょう。

①経歴の要約

まず、これまでの経歴の要約文を書きましょう。

コンパクトな文で、あなたがこれまでにどんな仕事をしてきたのかを伝えます。

・どこで

・どのくらいの期間

・どんな仕事をしたのか

を書いてください。

簡単に、退職理由や転職理由、転職先での希望を書き加えても良いでしょう。

 

②職務経歴・職務内容

・年表のように、時系列に沿って書く「経年式」

・仕事内容ごとにまとめる「キャリア式」

があります。

これまでの経験があまりない方は「経年式」、経験が多くある方は「キャリア式」の書き方にすると良いでしょう。

 

文章で書いても良いのですが、表にまとめると見やすくて、印象が良いです。

 

・具体的にどんな仕事をして、どんな経験をしたのか

・仕事を通じて、どんな成果があったのか

を書きましょう。

 

③保有資格

履歴書に書ききれなかった資格も、すべて書いておくといいかもしれません。

また、勉強中ものもでも

「ケアマネージャー(勉強中。〇月に受験予定)」

のように書いておくと、熱意が伝わります。

 

④志望動機・自己PR

あなたの強みや、仕事に対する意欲を自由に書きましょう。

「この人と一緒に働きたい」と思わせるような文章を書くのがポイントです。

 

実績や周りからの評価、表彰経験なども取り入れると、強みが伝わります。

また、自分の長所を書く際には、自己分析をしてみるのがオススメです。

自分の性格や長所を考えたり、周りの人に聞いてみたりしましょう。

人柄が伝わるような文章を書くと、より印象的になります。

 

また、志望動機は「どうしてこの病院がいいのか」を伝えるのがコツです。

「外科で働きたいと思ったから」という漠然とした理由ではなく、

「貴院にはほかにはない○○という特徴があります。

そのため、貴院で働きたいと思い、応募しました」と具体的に書くのがベストです。

・職場のことをきちんと下調べしているという意欲

・今後の働き方についてのビジョン

が見えて、好印象を与えるはずです。

関連記事:志望動機の書く際の5つのポイント(参考例あり)

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