看護師の資格

准看護師と正看護師の年収の違いと将来性

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看護師には

正看護師と准看護師がいますが、

それぞれの違いについて、あまりピンとこない方もいるのではないでしょうか。

今回は「准看護師」について

・どんな資格/仕事なのか

・正看護師との違いは何か

・准看護師の将来性

などをご紹介します。

①「准看護師」とは?

《准看護師資格とは》

准看護師の資格は、1949(昭和24)年に創設されました。

当時は女性の進学率が低く、女性の就職口を作る目的で作られたのです。

また、看護師不足を補うという意味合いもありました。

正看護師は、厚生労働省の国家試験に合格した人が得られる「国家資格」なのに対し、准看護師資格は「国家資格」ではありません。

准看護師の資格は、准看護学校に通ったあと、都道府県の知事試験に合格すると得ることができます。

《准看護師の就職先》

准看護師は、正看護師と同じく、医療機関で働く仕事です。

中でも、最も多くの看護師が働いているのが、病院です。実に、正看護師全体の約70%、准看護師の約40%が、病院で勤務しています。

それに次いで多い就職先が、診療所・クリニックです。

診療所・クリニックとは、病床数が19床以下もしくは入院設備が全く無い医療施設を指します。

正看護師全体の約15%、准看護師の約30%が診療所・クリニックで働いています。

この数字を見ると、診療所・クリニックにおいては、正看護師よりも准看護師の割合のほうが高いことがわかりますね。

就職先としては、介護施設という選択肢もあります。

看護施設では、正看護師全体の約10%、准看護師の約22%が働いています。

ここでも、准看護師の割合のほうが高くなっています。

小規模な診療所やクリニック、介護施設では、金銭的な問題から正看護師ではなく、准看護師を積極的に採用するところも少なくないのです。

准看護師は、地域医療の一端を担う存在となっています。

その他、訪問看護ステーションや学校、保健所、市町村の施設などで働いている人もいます。

②准看護師のメリット

准看護師資格のメリットは、社会人からでも資格取得を目指しやすいという点です。

特に最近だと、シングルマザーや、育児を終えた主婦が准看護師の資格を取得するケースが増えています。

准看護師の資格は、正看護師資格に比べ、資格取得までの期間が短く、費用も安くおさえられます。

さらに、准看護師は正看護師と比べ、自分のライフスタイルに合わせた働き方がしやすいのも特長です。

こういったメリットもあるので、ママさん世代の方から人気の資格となっています。

③准看護師と正看護師の違い

資格の取りやすさが魅力の「准看護師」。

ただしデメリットがあることも確かです。

准看護師は、正看護師と違って、残念ながらいろいろな「できないこと」があります。

ここでは、准看護師と正看護師を比較し、准看護師にはどんな制限・できないことがあるのかについて、見ていきましょう。

(1)准看護師は、自己判断で看護の仕事をすることができない

正看護師も准看護師も、患者さんの心身に寄り添って、診療や入院生活のサポートなどを行うのが仕事です。

ただ、これらの業務を行う上で、准看護師が自己判断で動くことは認められていません。

准看護師は、医師・歯科医師または看護師の指示を受けて看護業務を行うことが、法律で定められています。

医師や看護師からの指示を受け手からでないと、動くことができないのです。

このような制限があるために、病院によっては看護師のサポートとして、雑務要員となってしまうケースもあるようです。

(2)准看護師は、正看護師に比べ、キャリアアップが難しい

准看護師で管理職につくのは、なかなか難しいのが現状です。

なかには、准看護師で看護主任になり、後輩看護師の指導や監督にあたっている人もいますから、出世が絶対に無理かというと、そうではありません。

ただ、先述のとおり、准看護師は医師や看護師の指示がないと動けません。

ですから、責任を持つことができる範囲に限りがあるのです。

そのため、複数の看護師を統括する看護主任や看護師長、看護部長などの管理職に就くことはかなり難しいのです。

さらに今は、仮に正看護師であっても、4年制大学卒で無いと管理職に就けないというケースも増えています。

そんな中で准看護師のままキャリアアップをするのは、かなり困難でしょう。

さらに、正看護師の資格がないと取得できない、専門的な資格もあります。

たとえば、助産師の資格はこれにあたります。

助産師の資格を取得するには、

・看護師養成課程の修了

・看護師国家試験への合格

が前提条件。つまり、正看護師で無いと、助産師資格を取得できません。

こうしたキャリアパスの選択肢も、准看護師は正看護師と比べるとかなり狭いのです。

(3)准看護師は、正看護師に比べ、収入を得ることができない

正看護師と准看護師とでは、年収で考えると平均100万円以上の差があるケースが多いです。

先述の通り、准看護師は国家資格ではなく、看護業務を行うためには医師や看護師の指示を受けてからでないと動けません。

このような原因で

・サポートメインの業務になりがち

・キャリアアップが期待できない

・看護師の中でも、専門知識を持つ資格の取得ができない

など、昇給に繋がらないことが多く、低年収となってしまう傾向にあるのです。

④准看護師が、キャリアアップを狙うには?

准看護師には、さまざまなできないこと・制限があるというのがわかりましたね。

では、准看護師がキャリアアップをして、年収アップやキャリアパスを狙うには、どうしたらよいのでしょうか?

その答えはずばり「正看護師の資格を取得すること」です。

准看護師にはできないものの、正看護師には出来ることがたくさんあります。

そのため、正看護師のほうが、キャリアアップのチャンスや、専門資格の取得、年収アップの機会に恵まれているのです。

これらを目指すなら、まずは正看護師の資格に向けて動き出しましょう。

決して楽な道ではありませんが、准看護師として働きながら、夜間の看護学校に通って正看護師の資格を取る方も多いです。

また、通信教育を利用しての国家試験受験資格の取得も可能です。

また、病院によっては、正看護師資格の取得を支援してくれる病院もあります。

現在の職場では、なかなか勉強の時間が取れないという方は、こういった職場へ転職してみるのもいいかもしれませんね。

《正看護師資格を取るまでの道のり》

・准看護師として3年以上の実務経験がある

・全日制もしくは定時制の看護学校で3年間修学

この条件を満たすと、正看護師資格をとるための、国家試験受験資格を得ることができます。

准看護師として10年以上のキャリアがある方は、看護師学校養成所の通信課程を2年修学すれば、同じく受験資格の獲得が可能です。
(2018年度入学者からは、実務経験が10年から7年に短縮されることが予定されています)

通学制の学校へ通ってから受験した人の約9割、通信課程を経た人の約8割が、正看護師の国家試験に合格しています。

⑤准看護師の将来性

(1)准看護師の需要は、さらに増えることが予想されている

日本は、少子高齢化が進んでいます。

こういった背景をうけ、医療現場では人員不足が問題となっています。

正看護師だけでは看護師の需要に供給が追い付かないため、准看護師の需要もさらに増加することが見込まれています。

(2)准看護師自体の人口は、高齢化により減少するかも…

准看護師は、正看護師に比べて費用面などの負担をおさえて取得できる資格です。

そのため、社会人やシングルマザー、子育てを終えた主婦などが目指すことも多いのが特徴です。

ただ、スタートが遅い分、現在准看護師として働いている方の多くは40~50代です。

今後さらに高齢化が進むことも予想されるでしょう。

これにより、准看護師の人口が、急に激減する日がくるのでは?と懸念されています。

さらに、看護師の価値向上のために、看護師資格を一本化する動きも出てきています。

【まとめ】

いかがでしたか?准看護師について、さまざまな情報をまとめてご紹介しました。

准看護師の魅力は、社会人からでも資格が取りやすいことです。

ただ、准看護師だとできないことや制限があることも確かです。

看護師資格に興味があるのなら、まずは正看護師と准看護師、それぞれの特徴を知り、じっくり比較検討してみましょう。

自分に合っている資格はどちらなのか考えたうえで、資格取得に向けて動いてみてください。

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